「あなたが知っているアルザスワインの造り手は?」
そうワイン好きの方に問うたとしたら
多くの方の答えの中に、この造り手があると思います。
Trimbach / トリンバック
1626年創業の老舗であり
今では、14ヘクタールの自社畑生産ワインにプラスして
近隣の優秀な栽培農家から葡萄を購入し
年間生産量8万ケースの、アルザス一大ドメーヌです。
また、クロ サンチューヌの造り手として、有名なのかもしれません。
「アルザスのロマネ コンティ」などと表現されもするクロ サンチューヌは
アルザス地方を代表するリースリングワインだと思います。
先日、ヴュー ロジのアルザス料理週間の期間中
とあるお客様が、自身でお持ちのワインと
シェフの料理を楽しまれていました。
そのワインは、本当に、本当に素晴しくて
目からウロコがぽろぽろ落ちるような驚きと、感動を与えてくれるものでした。
そのワインは、トリンバックの
1988 Gewurztraminer Cuvée des Seigneurs de Ribeaupierre でした。
何に驚いたかと言いますと
気品を兼ね備えた、ゴージャスでグラマラスな豊かな香りを持ちながら
味わいは、かなりキレる辛口なのです。
香りだけの印象からは
きっと、ある程度の甘さがあり、熟成したワインとはいえ
粘性も強いだろうと思ってしまうのですが
キリリとして、スッと口の中に広がるしなやかさを持った
厚みのある辛口でした。
「香りから想像する味わい」と「実際の味わい」の高低差の激しい、
とても楽しい経験でした。
ヴァンダンジュ タルティヴ や セレクション グラン ノーブルでなければ
スペシャル キュヴェであろうと、きっちり辛口で仕上げてくる。
料理と合わせることを念頭に置いた、トリンバックらしさ。
本当に素晴しかった。
ゲヴェルツトラミナーの香りを表現するとき
「ライチ」や「白いバラ」などで例えられることがあると思いますが
この時、このワインには、ライチも白いバラの香りもないように思いました。
(そもそも白いバラの香りが分かりにくいので
花屋さんで確認しないといけません。><)
この時はとてもリッチな印象で、すももを放置していたら
それがかなり熟れてきて、皮を剥いたら香りがあふれてくる、
そんな熟れたすももを思い出させるような香り。
それとカリンでしょうか。
ずっと以前、オー プティ コントワー時代に
デザートでカリンのスープをお出ししたことがあったのですが
あのカリンのスープを思い出させる、そんなニュアンスも感じます。
香りのイメージは、木の実ナナさんや森公美子さん ♪
ゴージャスで豊かで、明るくて、人懐っこい印象。
味わいのイメージは、伊東美咲さんや大塚寧々さん。
上品で背筋がピンとしていて、着飾っていなくても美しさを感じさせるような印象。
森公美子さんだと思って話しかけたら、伊東美咲さんで驚いた!
今日はそんなお話。^^
P.S.トリンバック社のユベールさんと。大阪にいらっしゃった時に。
私のつたなすぎるフランス語に耳を傾け
質問に丁寧に答えて下さった紳士でした。
きちんと理解できなくて、とても残念に思ったことを思い出します。
